この記事は NZdaisuki さんで連載しているコラムに加筆修正したものです。
最新のコラムは NZdaisuki webサイトからチェックできます!
ニュージーランドにはBLACKとWHITEコーヒーってのがあるらしいけど、どんな違いがあるの?
ニュージーランドにはミルク無しの【BLACK コーヒー】とミルクが入った【WHITEコーヒー】ってのがあるらしいけどどんな違いがあるの?そんな疑問に、Coffeeカンパニー直営カフェでバリスタとして働いているまいきーがわかりやすくお答えします。カフェの裏側からみたこぼれ話もありますよ!
今回は【BLACK コーヒー】について解説します。
BLACK【Short Black:ショートブラック】
いわゆるエスプレッソ。エスプレッソマシンと呼ばれるコーヒーの抽出機械で高い圧力を利用して15~60ml の少量のコーヒー(エスプレッソ)を瞬時(20~30秒)に抽出したものがエスプレッソです。
今回のコラムで紹介するコーヒーのメニューにはすべてこのエスプレッソが使われます。
わかりやすく説明すると、
【抽出したエスプレッソ】
にお湯を足したり、ミルクを混ぜ合わせたり、それらの配合を変えることによってさまざまなコーヒードリンクが出来上がります。
なかでも Short Black (エスプレッソ) はコーヒー豆の味がダイレクトに味わえます。
お湯とコーヒー豆だけで作られるのでシンプル、でも美味しい豆の味を存分に引き出すためにたくさんのテクニックがバリスタに要求されます。(ここでそれを解説してしまうと長文になってしまい、本などで詳しく載っているので割愛します)
そのまま飲んでもいいですし、Short Blackに挑戦したいけどさすがに苦くて飲みづらいよ!という方にはお砂糖を入れるのもおすすめです。
苦味を味わってこそ通(つう)!コーヒーにお砂糖を入れるなんてお子様みたいで恥ずかしいよ!という方がたまにいますが、全然そんなことないです。
コーヒーの本場イタリアでは、エスプレッソにお砂糖を好きなだけ入れてクィっと飲み切るジェントルメン(紳士)がたくさんいますよ。
まいきーも朝一のコーヒーのテイスティング(味見)にエスプレッソを飲みますが、一口飲んで味をチェックしたあとはブラウンシュガーをスプーン一杯淹れて飲み干します。
そうするとキャラメルのような味わいが口いっぱいに広がります。カップの底には溶け切らずに残ったお砂糖があり、それをスプーンですくって食べます。
それがまいきーのBreakfast (朝食)です。
Altura coffeeでは、カウントをしたことはないですが、一日のうちShort Blackの注文数は5~10杯前後。
ちなみに毎日500~600杯くらいのコーヒーを作っています。(コーヒー豆10~11KG)
Whiteコーヒー(ミルクが入ったコーヒー)を頼むお客様が多い印象です。
BLACK【Long Black:ロングブラック】
簡単に説明するとエスプレッソのお湯割りです。
ただ作り方としては先にカップにお湯を入れておいてその上からエスプレッソを加えます。
エスプレッソの表面は、イタリア語で【クレマ】という泡で覆われています。
Long Black を作るときは、きれいなクレマをコーヒーの表面に残します。
クレマがお湯の上に保たれることによって飲む前にコーヒーのアロマの香りが感じられます。
ニュージーランドのカフェで、日本で飲むようなブラックコーヒーを飲みたい!と思ったら、このLong Black をおすすめします。
自分で味を調節するのもWelcomeです!店員さんに、追加のお湯や冷たい or 温かいミルクも注文時に頼むとコーヒーと一緒に持ってきてくれます。お好みの味に仕上げてみましょう。
ちなみに Short Black と Long Black という呼び名は、ニュージーランドとオーストラリアで一般的な呼び方です。
BLACK【 Macchiato:マキアート】
マキアートは、イタリア語で「染みをつける」という意味。
エスプレッソのクレマの上にスチームしたミルクの泡の部分のみをのせたもので、
- Short Macchiato (ショート マキアート:ショートブラック バージョン)
- Long Macchiato (ロングマキアート:ロングブラック バージョン)
の2種類があります。
キャラメル マキアートととは違うの?
スターバックスコーヒーの人気のドリンクをそのまま頼んでくるお客様が(特にアジア人の方)まれにいます。
でもニュージーランドのカフェのメニューにあるマキアートとスタバのキャラメルマキアートは全く別物です
気になったので、スターバックスの公式ページを調べたところ作り方が書いてありました。
ラテにバニラシロップを混ぜて、キャラメルソースをラテの上にトッピングするようです。「バニララテ、キャラメルソース on Top」 とオーダーするともしかしたら作ってくれるカフェもあるかもしれないですね笑
BLACK【Americano:アメリカーノ】
Long Black よりさらに多めのお湯でエスプレッソを割ったドリンク。
日本のブラックコーヒーには慣れているけど、Long Black は苦すぎる!という方にはおすすめです。
日本でもたまに見かける「アメリカン」とはまた別物です。
エスプレッソを氷とお水の中にいれるアイスアメリカーノもあります。
同僚のKiwi(ニュージーランド人)によく、
「なんで韓国人はみんなアイスアメリカーノを頼むんだ!?」
と質問されます。
言われてみると韓国人の多くの方がアイスアメリカーノを注文されます。
ホットじゃなくてアイス。ミルク系のコーヒーを飲むときはソイミルク(豆乳)そして、お水じゃなくて、熱いお湯をカップにください、と特徴的です。
アイスアメリカーノに関しては色々調べた結果、味付けの濃い料理が多い韓国料理を食べたあとに口の中をすっきりさせたいという回答がダントツでした。
また友人の韓国人バリスタにも聞いてみたところ、
「コーヒーと言うよりは、ティー(お茶)感覚でみんな飲んでるんだよね~」
と意外な回答が返ってきました。
文化によってコーヒーの好みが異なるのは興味深いですね。
国が変わればコーヒーのレシピ、メニュー、呼び名も変わる
今回のコラムでは、ニュージーランドのコーヒーメニュー 【BLACK COFFEE】編でした!
これでニュージーランドに遊びに来た時も迷わずに自分のお好みの【BLACK COFFEE】コーヒーが飲めますね
次回はミルク入りのコーヒーメニュー、
【WHITE COFFEE】編です。
ニュージーランドの看板メニューでもある、フラットホワイトも解説しますのでお楽しみに!