この記事は NZdaisuki さんで連載しているコラムに加筆修正したものです。
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ワーホリビザで未経験でもバリスタになれるのかな?どんなメリットがあるの? /
ワーホリに行こう!と決めたほとんどのみなさんは現地で働いて生活をしていくと思います。ウェイトレス?キッチンハンド?ホテルのベッドメイクや掃除?ツアーガイド?
あなたが日本でやったことのない新しいことに挑戦したい!今後の人生にメリットになり役立つ仕事をしたい!と考えるなら、【バリスタをおすすめします!】
「でもでも、 ワーホリビザで未経験でもバリスタになれるのかな?どんなメリットがあるの?」
そんな疑問や不安をすっきりさせる、【ワーホリでバリスタとして働くことをおすすめする理由6つ】を現役バリスタで、多くのバリスタになりたいワーホリさんたちへアドバイスしてきたまいきーが解説します!
バリスタをすすめる理由①
コーヒーに詳しくなり、カフェ巡りや旅行が10倍楽しめる!
上記のコーヒーメニューどれくらい理解できますか?
バリスタとして働くと上記のメニューも理解し、お友達に説明して好みのコーヒーが提案できちゃいます!
バリスタとして働く過程で、どのようにコーヒー豆が生産地からやってきて、最終的にカップの中の液体となりお客様に提供されるかが理解できます。
また、コーヒー豆の種類や、焙煎方法、抽出方法やレシピを知ることによって色々なカフェでのコーヒーの違いを知りたくなります。
特にニュージーランドにはエスプレッソマシンのコーヒー文化が浸透しています。
そのため、どんな小さな町でもカフェがあり、エスプレッソを使ったコーヒーを提供しています。
まいきーも、休日はお仕事を通じて知り合ったバリスタおすすめのカフェにコーヒーを飲みに行ったり、異なる コーヒーロースター (コーヒー豆の焙煎・販売業者) で豆を買って自宅で飲み比べたりするようになりました。
なかでも特に楽しいのが、ウェリントンやクライストチャーチへ旅行に行った際に普段は飲めない【人気のカフェやコーヒーロースター巡り】をすることです。
写真はクライストチャーチの 【C4 COFFEE】で取り扱っているコーヒー関連のプロダクト
現地に住んでいるコーヒー好きのお友達にオークランドのおすすめのコーヒー豆を選んでお土産に持っていくのも旅行の大きな楽しみです。
写真はネルソンに遊びに行った時に、オークランドからのお土産の豆を使って大自然の中でコーヒーを淹れている場面
コーヒーは全世界で飲まれている飲み物なので、ニュージーランドに限らず、海外旅行の際にもそれぞれの国のカフェやコーヒー文化をより深く理解できることもバリスタとして働くことの大きな恩恵だと思います。
現地のバリスタと英語でコーヒーについて会話することもとてもおもしろいですよ!
写真はアルゼンチン旅行の際にガイドブックで見つけたカフェ。オーナーがニュージーランドでコーヒーの修行をしてカフェをオープン。
お弟子さんが働いていて、アルゼンチンとニュージーランドのコーヒー文化の話で盛り上がりました。
コーヒーを通して現地の方とお友達になるのも魅力的ですね!
バリスタをすすめる理由②
バリスタスクール・カフェの数など、未経験からバリスタを目指せる環境が整っている
ニュージーランドで最も栄えている、オークランドにはカフェは街のあちこちにあり、どのカフェも賑わいを見せています。
そして未経験からバリスタとして働きたい人たちにとって心強い味方となるバリスタスクールも多数あり、未経験からバリスタを目指す人達には特におすすめです。
未経験からバリスタとして働く際のロードマップとして推奨しているのが、
- ① オークランドのバリスタスクールに通う(2週間)
- ② チェーン店や小・中規模のカフェに就職
- ③ 何ヶ月か勤務後、違う大型カフェや、自分がやりたいことが出来るカフェに転職
をおすすめしています
ニュージーランドのオークランドにはこの3つ全てが揃っていて、未経験からバリスタを目指すにはもってこいの場所です。
まいきーもニュージーランドでバリスタスクールに通い、お仕事を見つけ、現在はコーヒーロースタリー 直営カフェの専属バリスタとして働いています。
もちろん他にもワーホリでオークランドに来た子たちにも同じステップをアドバイスし、全員がバリスタとしてのお仕事をゲットしています。
この環境を生かしての効率の良いお仕事探しの方法などについては今後のコラムで紹介していきます。
バリスタをすすめる理由③
カフェ数が多く、新人バリスタでも雇われやすい
オークランドではバリスタスクールが多数あり、卒業後の生徒を雇うカフェも多くあります。
カフェ数が多いため常にバリスタの募集があり、新人バリスタでもお仕事をゲットするチャンスが無数に転がっています!
2年間オークランドでバリスタとして働き、ワーホリでバリスタになりたい子たちをサポートしてきて気づいた点があります。
【チェーン店のカフェは比較的バリスタスクール卒業後の人材を積極的に採用する】点です。
具体的には
- Coffix
- Coffee Club
- Sierra Cafe
- Columbus Coffee
- Esquires
などがあげられます。実際にすべてのカフェで同じバリスタスクールを卒業した子たちが内定をもらいました
バリスタスクール卒業後にチェーン店で働く事がおすすめの一つして提案する理由が、
【ほとんどのカフェがオールラウンダーとして働くから】です
オールラウンダーって?
カフェ業務全般(キッチン除く)を行うスタッフ。
- 注文を取る
- お会計
- ドリンク作り(コーヒー・スムージーなど)
- 配膳
- キャビネットフードの温め、簡単な盛り付け
- ポイント①
- チェーン店に関しては、業務内容がマニュアル化されている場所が多く、海外で初めて飲食店で働く人にとっても業務内容が学びやすく店内業務全般の経験が積みやすいです
- ポイント②
- 少人数で店舗を運営しているカフェが多く、いかに効率よく業務をこなすかの経験がつめます
- ポイント③
- 店内業務全般を一通り経験することによって、転職の際にオールラウンダーを募集しているカフェでも採用されやすくなります
- ポイント④
- 仮に転職先でバリスタポジションとして採用されても、一般的なFOH業務ができると重宝され、昇給の交渉もしやすくなります
ポイントの②〜④に関しては小規模カフェにも共通していますので、バリスタスクール卒業に働く場所としておすすめしています。
なんでバリスタ卒業後に大きなカフェへの就職はおすすめしないの?
大きなカフェや、ロースタリー直営のカフェは業務が完全に分業化されています。
そのためバリスタとして採用されると業務の8割以上がバリスタ業務となります。
なので、採用する側としてもバリスタスクール卒業後の新人バリスタより、経験年数があるシニアバリスタを採用する傾向があります。
もちろんバリスタスクール卒業後のあなたの技術レベルによっては採用してくれる場合もありますのでどんどんアプライしてください!
以上のポイントから、バリスタスクール卒業後は内定のもらいやすいチェーン店カフェ・小規模のカフェでバリスタキャリアをスタートすることをおすすめします
数ヶ月働いて自信がついた後にスキルアップのために他店に転職もいいですね!
バリスタをすすめる理由④
忙しいカフェが多いので業務経験をたくさん積める
ニュージーランドでは
- エスプレッソのコーヒー文化が浸透している
- ニュージーランド特有のティータイム (10:00〜10:30くらいの休憩) がある
ためかコーヒーの消費量が多く、忙しいカフェも多いです。
以前、オフィスビルの一角のおしゃれなカフェで働いていました。
土日は外に席待ちの列が道路まで続く人気ぶりでした。
多くのお客様が、Breakfast、お仕事が始まる前やティータイムにTake Away(持ち帰り) のコーヒーを買いに来ました。
一日のコーヒー豆の消費量は5〜6KGで一日約250〜300杯のコーヒ(+お茶やアイスティー)をバリスタ一人で作っていました。
忙しいカフェだとバリスタが常に2人体制でコーヒーを作ります。
現在働いているカフェは以前の職場の2倍以上の座席数があり、コーヒー豆焙煎所唯一の直営カフェということもあってとにかく忙しいです
豆の消費量は1日10KG、約500杯のコーヒーをバリスタ二人がかりで作っています。
モーニングティー(10:00〜10:30)は持ち帰りコーヒーのお客様が集中するため、エスプレッソマシンを2台稼働してバリスタ4人体制でコーヒーを作ります
このように採用されたカフェがオフィスの近く、や人気のカフェだとたくさんコーヒーづくりの経験が積めます
バリスタなのにコーヒーを作る機会がない?
バリスタとして採用されたけど、食事メインのレストランで全然コーヒーのオーダーが入らなくてたくさん経験が積めない!と転職した子もいます
せっかくバリスタスクールを卒業して美味しいコーヒーを沢山のお客様にお届けするぞー!と意気込んでも、コーヒーがメインでない飲食店だとなかなかコーヒーづくりの経験が積めないです
(立地上コーヒーがたくさん出る飲食店ももちろんあります!)
自分のバリスタとしての技術を磨くために経験を積みたい!という方はカフェでのバリスタとしてのお仕事探しを強くおすすめします。
ニュージーランド限らず、日本でバリスタとして働く時に海外での経験が即戦力として評価される可能性も高いと思います!
余談ですが、現在働いているカフェの採用のきっかけとなったのが、以前の職場で1日コーヒー豆何キロ分のコーヒーづくりを一人でこなせるかというのが採用された大きなポイントでした。
忙しいカフェで働いて、高いプレッシャー(味のクォリティ、提供スピード)の中で、業務をこなすスピードとコーヒーのクォリティが高い事をうまくアピールすれば、日本・海外限らず次のカフェで働くときにも大きなアドバンテージ(強み)になります!
バリスタをすすめる理由⑤
FOH (ホールスタッフ) より給料が高く、給料交渉がしやすい
はじめは最低時給スタート (2020/11時点でNZ$18.9) ですが、経験を積むにつれて給料交渉ができます。
もちろんFOH(フロアスタッフ)も給料交渉ができますが、バリスタは技術職なので経験を積んで実績を出すほど時給が上がっていきます。
日本だと給料交渉がなかなか難しい環境かと思います。
ですが、ニュージーランドではあなたが行っているお仕事のスキルが上がって、出来ることが増えたら給料交渉を行うことは一般的です。
お仕事を初めて何ヶ月かで給料交渉を行ったからといって、「こいつ新人のくせに生意気だな!」なんて言われることはありません。
まいきーは以前の職場では4,5ヶ月働いた時点で給料交渉を行いました。
【お給料交渉のポイント】
- 今実際に自分が出来ることを具体的に数字なども絡めて説明
- 自分には給料をもっと支払ってもらえる価値があることを伝える
マネージャーに給料交渉のお話した時に、給料交渉していいのかな?と不安で聞いたことがありますが
「遅刻も欠席もせずに、しっかりまじめに働いているまいきーのお給料を上げない理由がないと思うけどな。絶対大丈夫だよ!自信持って!」
とマネージャーに言われたのが印象的でした。
転職を利用して給料UP!?
一定の期間経験を積み、転職の(働くカフェを変える)度に時給をアップさせることも可能です。
実際にまいきーも2年ほどバリスタとして働き、3回給料交渉を行い時給をアップさせています。
最初に働き始めたカフェ:最低時給
- → 給与交渉:NZD2.5 UP (同時期に国の最低時給アップしたので、アップした金額も高いです)
- → 転職 :NZD1 UP
- → 給与交渉:NZD1 UP
まわりでバリスタとして働いている子たちも数ヶ月働き、経験と技術がついてきたと実感した時点で給与交渉を行っています
バリスタをすすめる理由⑥
他国へのワーホリでも仕事が見つけやすい
仮にあなたがニュージーランドでのワーホリを終えて他国へ移動しようと思ったとき、バリスタとして1年近く経験を積んだのであれば、お仕事探しの大きな強みになります。
なぜかと言うと、
【バリスタは技術職なので経験を積むほど採用がされやすいから】です。
ワーキングホリデーで人気な国として
- カナダ
- オーストラリア
が、あげられますが両国ともエスプレッソのコーヒー文化が浸透していて、大きい街ではいたるところでカフェを見かけます。
国は違えど、基本的なコーヒーの作り方は同じですし、エスプレッソマシンやグラインダーも人気メーカーのものを使っているカフェが多いです。
国は変わっても、仕事内容や話す言語(英語)は変わらないので、2カ国目に移動し、バリスタとしての第二のキャリアをスタートさせるのもいいですね!
まとめ :
海外に出て新しいことに挑戦してみませんか?
海外に、ニュージーランドへワーホリに来る方の目的は様々だと思います。
- 英語を伸ばしたい
- 今までの自分を変えたい
- 何か新しいことに挑戦したい
- 忙しい環境から離れて少しゆっくりしたい
バリスタとしてお仕事をすることはもちろん楽しいですが、今後の人生のコーヒーライフが充実します。
私自身、ニュージーランドの生活に密接に関係しているカフェでの時間を楽しんだり、自宅でもドリップコーヒーを淹れています。
日本でコーヒーはカフェでほとんど飲んだことが無いのですが、今は日本に帰省した際のカフェ巡り、日本のコーヒー文化を味わい尽くすことが楽しみで仕方ありません。
今回のコラムが海外で新しい事に挑戦したいあなたの参考になれば嬉しいです。